運行管理者試験〈貨物〉合格大作戦

必要最小限の努力で運行管理者試験合格を目指す。

過去問だけ勉強すれば合格できる理由

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※令和3年度第1回の試験より、試験問題は公表されなくなりました。

ということは、今後は新しい過去問が世に出ることはなく、受験者は最新の過去問を勉強することができないということになります。

しかし、当面の間は、令和2年度第2回までの過去問をしっかり勉強することで、有効な試験対策になると考えています。

 

なぜ、過去に出題された問題を勉強する必要があるのか?

運行管理者試験に限らず、あらゆる国家資格の試験において、過去問は重要だといわれています。

 

過去問とは、読んで字のごとく、過去に出題された試験問題のことです。

 

私自身も、運行管理者試験は過去問だけ勉強すれば合格できる、と考えています。

 

過去問に関する最低限の知識を頭に入れて(インプット)、あとは実際に過去問を解く(アウトプット)。

 

勉強時間としては、インプットが30%、アウトプットが70%ぐらいのイメージですが、やっていることは結局全部過去問に関することです。

 

過去問しかやってないわけですが、それで十分合格できると考えています。

 

どうしてそんなに過去問を推すのでしょうか?

 

過去に出題されてしまったのなら、もう出ないのではないか?

 

そんなものより、どんどん新しい知識を勉強していったほうがいいのではないか?

 

新方式のCBT試験も始まったのに、いつまで過去に縛られているんだ?

 

そんな風に考える方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、その考えは誤りです。

 

試験対策において、過去問は絶対的であり、今後もそれが揺らぐことはありません。

 

その理由を理解するために、まずは試験の本質というものを知っておく必要があります。

 

試験とは何なのか?

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突然ですが、運行管理者試験とは何なのでしょうか?

 

誰が一番運行管理の知識にくわしいのか、日本一を決める大会でしょうか?

 

それとも、運行管理者にふさわしい人間は誰なのか、人間性などを見極めるコンテストでしょうか?

 

当然、どちらでもありません。

 

運行管理者試験は、ただ単に、合格者と不合格者を選別する振り分け作業に過ぎません。

 

誰がナンバーワンかなんて、どうでもいいのです。

 

どんな人間だろうと、まったく関係ありません。

 

試験問題を通して、60%以上の正解ならば合格、60%未満ならば不合格機械的にただひたすら振り分けていくだけです。

 

どんなに人間的に素晴らしく、運行管理に対して誰より熱い情熱を抱いていたとしても、試験の得点が60%未満ならば不合格です。

 

逆に、全然やる気もないのに会社に言われたから仕方なく受験される方でも、試験の得点さえ60%以上ならば合格です。

 

めちゃめちゃ機械的なのです。

 

試験の得点という「数字」しか見てくれない、とてつもなく冷酷な儀式です。

 

「試験」というものに対して、何か崇高なもの、というようなイメージをお持ちでしたら、今すぐ捨てましょう。

 

繰り返しますが、「試験」は機械的な振り分け作業に過ぎないのです。

 

合格率はどれぐらいなのか?

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上の画像は、平成23年度から令和2年度まで(10年間)の運行管理者試験〈貨物〉の合格率のデータです。

 

運行管理者試験は年2回行われており、毎年約6万人の方が受験されています。

 

合格率はだいたい30%前後

 

3人に1人が合格するようなイメージです。

 

毎年、約2万人の合格者が出ているわけです。

 

「ふ~ん、そうなんだ」ぐらいにしか思わないかもしれませんが、私はこう考えています。

 

「運行管理者試験は、毎年2万人の合格者を出さなくてはならない

 

運行管理者試験センター(以下「試験センター」)は、毎回合格率30%前後になる(3人に1人が合格する)ような試験を作り上げていて、うまくいかなかったら、ちょっと調整しているのです。

 

そうすることによって、毎年の合格者をだいたい2万人に近づけています。

 

上の画像の中にも、それがいくつか表れています。

(私自身の推測も混じっておりますが、ご了承ください)

 

※1 平成24年度第2回試験は、大幅に難易度が上昇した。

(毎年合格者2万人出さなきゃいけないのに、足りなくなってしまう)

→通常18点以上である合格基準が「17点以上」に引き下げられた。

 

※2 平成25年度第1回試験は、難し過ぎた(合格率19.3%)。

(毎年合格者2万人出さなきゃいけないのに、足りなくなってしまう)

→次の平成25年度第2回試験は、問題を簡単にした(合格率37.4%)。

 

※3 平成26年度は、法改正の影響により、年3回も試験が実施された。

(毎年合格者2万人でいいのに、増えすぎてしまう)

→だから、そのうちの1回は難しくした(合格率14.4%)。

 

※4 平成28年度第2回試験も、難し過ぎた(合格率20.5%)。

(毎年合格者2万人出さなきゃいけないのに、足りなくなってしまう)

→次の平成29年度第1回試験は、問題を簡単にした(合格率35.0%)。

 

※5 令和元年度第2回試験は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止になった。

(毎年合格者2万人出さなきゃいけないのに、足りなくなってしまう)

→翌年の令和2年度第2回試験は、問題を簡単にした(合格率43.9%)。

 

運送会社は、営業所ごとに運行管理者を選任しなければなりません(貨物自動車運送事業輸送安全規則第18条)。

 

選任しなかったら、事業停止などの重い行政処分が下される可能性があります。

 

日本中に運送会社は約6万社以上あるといわれています。

 

大変な数の運行管理者が必要なわけです。

 

だから、試験を難しくし過ぎてしまうと、運送会社は困ってしまいます。

 

「そんなに難しくされたら、運行管理者になれる人がいなくなってしまうよ」「それで事業停止なんて勘弁してよ」というわけです。

 

かといって、試験を簡単にし過ぎてしまうのもいけません。

 

運行管理者はトラックの安全な運行を管理するためのスペシャリストですから、何も勉強しなくても合格できるような簡単な試験では意味がなくなってしまいます。

 

難し過ぎず、簡単過ぎず、絶妙に毎年2万人が合格するような試験にしなければいけません。

 

そして、その2万人は、どんな人でもいいわけではありません。

 

毎年同じような、最低限の知識を持った2万人である必要があります。

 

試験センターとしては、「国家資格を与える以上、最低限これぐらいのことは知っておいてほしい」という思いがあり、それをクリアした2万人を選びたいのです。

 

先ほど、「試験」は機械的な振り分け作業だと言いました。

 

少し補足しましょう。

 

運行管理者試験は、毎年約6万人の受験者の中から、最低限の知識を持った2万人を選別するための振り分け作業だといえるのです。

 

「最低限の(これぐらいのことは知っておいてほしい)知識」とは何でしょうか?

 

それは、過去に数十万人の受験者たちに問いかけてきた問題、すなわち過去問の知識に他なりません。

 

試験問題はどうやって作っているのか?

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運行管理者試験の試験問題は、誰がどのようにして作っているのでしょうか?

 

くわしいことはわかりませんが、試験センターには「試験担当グループ」というセクションがあるので、おそらくこの中の人たちが作っているのでしょう。

 

www.unkan.or.jp

 

突然ですが、あなたは問題を作ったことがあるでしょうか?

 

問題を作るというと大袈裟なので、誰かにクイズを出すような場面を想像してみてください。

 

10人中9人が正解するような問題を作れと言われたら?

 

そんなに難しいことではありません。

 

誰でも解けるような、めちゃめちゃ簡単な問題を作ればいいのですから。

 

逆に、10人中1人しか正解できないような問題を作れと言われたら?

 

これも、そんなに難しいことではありません。

 

誰にも解けないような、わけのわからない難しい問題を作ればいいのですから。

 

では、10人中5人が正解するような問題を作れと言われたら?

 

これは、結構難しいのです。

 

できる人とできない人がうまく分かれるような、絶妙な問題。

 

そんな都合のいい問題を作るのは、なかなか難しいでしょう。

 

しかし、運行管理者試験は、そんな問題を作らなければいけません。

 

だって、「試験」は合格者と不合格者を選別する振り分け作業なのですから。

 

6万人の受験者の中から、2万人の合格者を振り分けなくてはなりません。

 

みんなが正解したり、みんなが不正解になるような問題ばかりでは、いつまで経っても振り分けできません。

 

勉強してきた人ならば正解できるけど、そうでない人は不正解になる、そんな絶妙な問題を出題しなくてはならないのです。

 

神でもない人間が、そんな問題を作ることができるのでしょうか?

 

作ろうと思ったら、過去のデータに頼るしかありません。

 

過去に出題した問題ならば、それがどのくらいの正解率だったのか、試験センターはデータを持っているはずです。

 

受験者全体のレベルは毎回そこまで大きく異なりませんから、以前に正解率50%だった問題は、おそらく今回も正解率50%ぐらいになるはずなのです。

 

だから、試験センターは過去問ならば安心して出題することができます。

 

逆に、過去に一度も出題したことのない問題は、怖くてあまり出せません。

 

正解率がどれぐらいになるのか、わかったものじゃありませんから。

 

運行管理者試験の出題範囲は、とてつもなく広いです。

 

www.unkangoukaku.com

 

事業法の条文は約80、車両法は約110、道交法は約130、労基法も約140、しかもそれぞれ「○○法関係」と書いてあるので、実質、無限です。

 

難しい問題なんて、作ろうと思えばいくらでも作れるのです。

 

でも、そんなことはできない。

 

「試験」によって約6万人の中から2万人を選び出さなくてはならない、しかもその2万人は毎年同じような最低限の知識を持った2万人でなくてはならないから。

 

もう、おわかりでしょう。

 

試験センターは、過去問と同じような問題しか作れないのです。

 

毎年同じような2万人を選び出すためには、試験問題もどうしても同じようなものにならざるを得ないのです。

 

もちろん、過去に一度も出題されたことがない問題が出ることはあります。

 

しかし、それは合否を分けるような問題ではありません。

 

その問題が正解できなくても、気にする必要はないのです。

 

おそらく、過去問をきちんと勉強してきた人ならば、他の問題できちんとカバーできるようになっているはずです。

 

まったく新しい問題というのは、試験センターが「この問題は正解率何%ぐらいになるかな」と調べるための実験みたいなものです。

 

もし、過去問を完全に無視した、まったく新しい問題ばかりの斬新な試験にして、合格率が激減してしまったら、大問題になります。

 

そのせいで事業停止になる運送会社があふれてしまったら、どうするのでしょうか。

 

そんなことは、できないのです。

 

よく、「過去問を勉強することで出題傾向を知る」みたいなことが言われています。

 

もちろん、それはその通りなのですが、私は「出題傾向」どころではないと思っています。

 

過去問こそが事実上の出題範囲であると考えているのです。

 

だから、過去問だけを勉強すれば合格できると信じています。

 

まとめ

運行管理者試験は、毎年6万人の中から、最低限の知識を持った2万人を選別するための振り分け作業

  • 最低限の知識=過去問の知識
  • 毎年同じような2万人を選別するには、同じような問題しか作れない

だから、過去問だけを勉強すればよい